バッテリーの役割
バッテリーは、クルマに必要な電力を供給しながら、同時に充電も行う大型の電池です。エンジン内部でガソリン混合気に点火するスパークプラグに電力を供給しているほか、ヘッドライトやブレーキランプ、ワイパー、パワーウィンドウなどを作動させています。またカーオーディオなどの電源としても使われています。バッテリーはクルマの各部に電力を供給しながら、エンジンのパワーの一部を使って発電器(オルタネーター)を動かし、バッテリーへの充電も同時に行っています。
現代のクルマはバッテリー性能に大きく依存
近年のクルマは電気によって動く箇所がどんどん増えています。それらすべてをバッテリーからの電力供給で賄っていることになり、バッテリーへの負荷は大きくなる一方です。バッテリーの性能ランクは「55」「65」「75」の3種類があり、数値が大きい方が高性能(始動性能が高く容量が大きい)となります。
バッテリーが劣化すると・・・
もっとも深刻かつ身近なトラブルとして挙げられるのは、エンジン始動時に働く「セルモーター」への電力が十分に供給されず、エンジンがかからないという事象でしょう。バッテリーの耐用年数は製品によって異なりますが、2年もしくは3年というのが一般的です。最近のバッテリーは高性能化が進んでいるため、耐用年数が過ぎるまでは定圧(15V)に近い電圧を維持し続けることができます。つまり、もしもバッテリー性能低下が明らかに分かる状況になった場合、バッテリー交換はもはやまったなしの状況とも言えるのです。「最近、エンジン始動時のセルモーターの勢いが弱い」と感じたら、早急にバッテリーを交換しましょう。