点火プラグとは
点火プラグとは、ガソリンエンジンの燃焼室内にて圧縮された混合気(ガソリンが霧状に混ざった空気)を燃焼・爆発させるために火花を発生させる部品です。スパークプラグ、もしくは単にプラグとも呼びます。
1つのシリンダー(気筒)に通常1つ(特殊な例では2つ)備わるので、例えば3気筒ガソリンエンジンであれば通常は3個使用します。なお、軽油を燃料とするディーゼルエンジンは、圧縮による自然着火で燃焼・爆発を行うので点火プラグは備わりません。
点火プラグは火花を飛ばす電極、電圧を受けるターミナル磁器で出来た絶縁体などで構成されています。電極には様々な形状があり、素材についても点火性能や耐久性、メンテナンスフリーを重視して希少金属の白金(プラチナ)プラグやイリジウム・プラグを使用したものがあります。また、熱特性の違いによって「熱価」と呼ばれる数値が製品ごとにあり、車種ごとに使用可能な熱価が指定されています。
点火プラグは使用するうちに徐々に劣化が進むため、定期的な交換が必要です。ただし一部の車種では点検・交換サイクルの長い白金プラグやイリジウム・プラグタイプを採用している車種もあります。交換サイクルは車種や点火プラグの種類によって異なるため、その車両の取扱説明書で確認するか、販売店スタッフに聞いてみましょう。
チェックポイント
- 点火プラグの状態
- 点火時期
点火プラグが劣化すると・・・
点火プラグ先端にある電極部が消耗すると、発生させる火花の力が弱まり、適切に着火できなくなります。するとエンジンのパワーが落ち、結果的に燃費も悪化します。また、エンジンの始動性が悪くなり、アイドリングも不安定になるなどの症状が現れます。「最近、エンジンのかかりが悪くなってきた」「発信や加速がもたつくようになってきた」「燃費が悪くなってきた」などの症状を感じたら、通常の整備(オイル交換等)とともに、点火プラグも交換するのが良いでしょう。中古車を購入する際には、納車時に点火プラグの状態をきちんとチェックしてもらい、問題ないと判断された車両を購入するようにしましょう。