ドラムブレーキとは
ドラムブレーキとは、回転するドラム部分にブレーキシューのライニング(摩擦材)を押しつけて制動力を発揮するタイプのブレーキです。現在ではほぼ全てのモデルのフロントホイールは、より制動力が高く操作性の良いディスクブレーキに置き換わっていますが、特に軽自動車や小型車の後輪はドラムブレーキが今も主流です。
またドラムブレーキの内部にはブレーキ・ホイールシリンダーが備わっており、ブレーキペダルを踏みこむと、ブレーキ・ホイールシリンダーのピストンがブレーキシューを外側のドラムに押し付け、制動力を発生させます。現代の車両では、主に小型車のリアブレーキに採用されています。
チェックポイント
- ブレーキ・マスターシリンダーの液漏れ、損傷、フルードの状態
- ブレーキのホイール・シリンダの液漏れ、機能、摩耗、損傷
- ブレーキ・ドラムとライニングとのすき間
- ブレーキ・シューの摺動部分、ライニングの摩耗
- ブレーキ・ドラムの摩耗、損傷
ドラムブレーキが正常に作動しなかったら・・・
ドラムブレーキのライニングの摩耗にともない、ブレーキの効きが徐々に悪化します。またブレーキ・ホイールシリンダーも経年劣化が起こり、最悪の場合はブレーキが効かなくなる可能性もあります。ドラムブレーキはホイールを外しただけではライニングの摩耗状態まで分からないため、カバーを取り外して確認する必要があります。ドラムブレーキに不具合を感じたら、速やかに正規ディーラー等にて点検・修理を行うようにしましょう。